11/25 (火) に、専修大学で講演をしてきました。文書情報設計の高山さんからの紹介で、専修大学のネットワーク情報学部1年次生 (約320名) に対しての特別講演でした。「ネットワーク情報概論1」の枠で場所は生田キャンパスです。
これまで社会人相手にスピーチすることは多くても、学生相手にスピーチすることは多摩美の授業参加程度しかなかったので、いろいろなことがかなり新鮮でした。
一応ご紹介いただいたときにすでに「Web情報アーキテクチャ」を話すということだけは決まっていたので、そこから派生してどこまで話せるかというのとどういうふうに伝えれば今後の活動に生かしてもらえるかなどを考えました。
ということで考えたテーマは「Webでの体験とIAの捉え方」として、メニューを次のようにしました。
- はじめに
- 自己紹介
- 仕事内容
- ケース (事例紹介)
- Webでの体験
- IAの捉え方
- 考えてほしいこと
- 質疑応答
やはり「どこの馬の骨ともわからない人」だといけないので、前半は自己紹介としていろいろな活動をご紹介し、ボク自身がデザイン出身ということもあったのでそのあたりの経歴をカンタンに紹介しました。
というのも、学生の中では「ネットワークシステムコース」と「コンテンツデザインコース」に分かれるそうなので、比較的今回の講演は「コンテンツデザインコース」に興味のある学生にはなじみが深い事柄だったと思います。
「ユーザー中心設計 (User Centered Design)」や「おもてなし (Hospitality)」といったキーワードも入れつつ、実際の体験を (ディズニーランドやレストランで例えて) もっとよく観察してみるといろいろなことがわかって、Webの設計に活かせるという話をしました。
最後に、学生さんたちに「考えてほしいこと」として3つのポイントを話しました。
- 客観的に俯瞰して把握
- 目的と役割を考える
- ポリシーを持つ
どうしても、情報収集していき整理していくとその情報だけに流されることが多いと思うのですが、自分自身のポリシーなりそのプロジェクトのコンセプトなりがないとダメじゃないかと。ちょっとエラソウでもあり、ちょっと先輩からのメッセージ的でもあり。
ただ、もう少し学生さんの視点で直接響く内容じゃないとまったく興味を示されないなことがよくわかりました。16時半からの開始だったこともあり (なぞ) 聞いている人は一握りというか。それ自体は社会人でも同じなのですが、実際の学生さんたちについて勉強不足が目立ってしまったと思います。これまで社会人でかつ有料の人を対象にしてきたので、それとはまた違った経験ができたことが一番の収穫といえば収穫でした。
最後に「学生が実現した展示会―ボクらのコウサ展ものがたり」という書籍も担当の山下先生からいただきました。ブログ「コウサ本サポートブログ」もあるそうです。