「[IA] 階層とIDの割り当て」で階層とIDについて書きましたが、メニューの広さと深さについて「人机交互論」さんトコに興味深い記事があるので引用させてもらいます。
人間の短期記憶の制約である「マジックナンバー7±2」を根拠として、1画面当たりのメニュー数は5つから9つが適切だと主張する人もいます。しかし、ユーザはメニューを記憶する訳ではないので、これは妥当なガイドラインとは言えません。
多くの研究者がこの問題に関する実験を行っており、その結果、情報探索型ウェブサイトに関してはいちおう答えが出ています。狭くて深いメニューよりも広くて浅いメニューの方が優れているのです。ただし、それは単純なメニューの数の問題ではありませんでした。
とはじまるこの記事、とくに「マジックナンバー7±2」については今までメニューを設計する際にいつも頭にあった数字です。
また、「私たちが学ぶべきこと」と最後にまとめてある――
研究者たちは、ウェブサイト構築におけるガイドラインとなるようなメニューと階層の数を明らかにしようと実験を行いましたが、導き出された結論は「最適なメニュー数はn個である」という単純なものではありませんでした。論文のタイトルが示すように、最適な情報構造の背後には、ユーザの認知的能力、メニュー数と階層、そして“情報の匂い”といった要素が複雑に絡み合っていたのです。
このように、ユーザインターフェイス設計では、1つ1つの要素の最適化ではなく、全体的な最適化が重要です。そして、私たちが考慮すべき要素には、ガイドラインや基準値を設定できる簡単なものだけでなく、“情報の匂い”といった評価の難しいものも含まれているのです。
という総合的に最適化しなければならないという答えで締めくくっています。
とくにラベリングの問題はその「情報の匂い」に一番近い対象とも考えられるためライティングの要素は十分考えなければならないと思いました。
下記は参考サイトです。
Is the Magic Number 7 Relevant to Web Page Design
http://research.microsoft.com/users/marycz/chi981.htm
Passion For The Future: Webデザイン:使いやすいメニューの作り方と魔法の数
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000477.html