T, N, F (Shaped) Type Skill Balance

3 Patterns Skill Balance」では、自己分析や個人を見極める際の第一歩だと思う点で記したのですが、本来「Wide and Deep Type」といいますか「T字型タイプ」についてはいろいろな書籍などでも紹介されているようです。

IDEOのTom Kelley (著) の『イノベーションの達人!—発想する会社をつくる10の人材』によると次のように書かれています。もともとの英文は「Strategy by Design | Fast Company」を参照のこと。

IDEOの場合、社内の最も貴重な花粉の運び手たちには「T型」の人間が多い。これは多くの分野に幅広い知識を持ちながら、同時に深く精通した専門分野も 1つは持っている人のことである。(中略)結局、彼らは単純なカテゴリー化を許さないわけだが、それを不快に思う必要はない。むしろ、花粉の運び手を探し ているのなら、チームに何人かT型人間を揃えるべきだ。

T, N, F (Shaped) Type Skill Balance
T, N, F (Shaped) Type Skill Balance

ここでいう「花粉の運び手」とは、ある事柄を探求し、そこで見つけた発見を自分たちのモノサシに変換する人を指します。

この「T型人間」と並行して、いいくつかのブログにも書かれていたように、スキルのバランスという意味では「T字型タイプ」「N字型タイプ」「F字型タイプ」なども考えられうるようです。おもしろいので整理してみると次の図のような具合です。

  • T字型タイプ
    領域(幅)が広く、1つの専門分野を持つ (バランスがとれている)
  • N字型タイプ
    領域(幅)が広く、2つの専門分野を持つ (1つだけに固執しない)
  • F字型タイプ
    領域(幅)が広く、1つの専門分野と1つの特定領域を持つ (スキルの深い部分だけを持つ)

それぞれに一長一短があり、どれが正解かと言うことは難しいですが、備えるべきスキルのバランスとしては「T字型タイプ」が好ましいと言われているようです。組織においてもT字型を理想像もしくは目指すべき形として理解できると思います。

もちろん、F字型タイプのように特定の領域を持つことを必要とする場合もあるでしょうから、それがダメということではなく、自己分析はたまた目指すべきスキルのバランスを考える上でこれらのタイプに自分を当てはめてみるといいかも知れません。

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[…] 恐らく現在のようなことはできなくなるだろう。 また、いわゆるT字型のスキル(坂本さんのブログの記事参照)を、自分としては身につけたい。 自分の強みとして多くの話や対応ができる […]

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