書き込むのが遅くなったんですが、先日 (07/22 (金)) あったコンセントさんで開かれた「IAAJ Workshop #8: IA Human Resource」に参加してきました。
後日、資料のほうはIAAJのブログからダウンロードできると思います (たぶん) が、イグジスト・インタラクティブの玉飼氏がスピーカーとして話を進めてくださりとても有意義な時間を過ごせました。3時間以上ぶっ続けだったと思います。
もらった資料は下記だったかと。
- IAの人材育成について
- 今後の課題と目標編
- IAの育成とか、今後ってどうよ?
- ユーザビリティは顧客満足度を高めるか?
『IAの育成とか、今後ってどうよ?』ってのはマインドマップの資料で「MindManager」を使っていたそうです。
議題は「IAの育成」という話が中心なはずだったのですが、そもそも「IAの定義」についての解釈がいろいろとあるため、なかなか育成の話にはなりづらかった印象を受けました。
いろいろ話が出た中で、自分なりにIAについて解釈してみました。
違ってたら突っ込んでください (> だれか)。
- 業界的に聞こえてくる「IA」には2つ (「インフォメーション・アーキテクチャ (Information Architecture)」と「インフォメーション・アーキテクト (Information Architect)」) があること。
- 同じIA (Information Architecture) でもビジネス戦略などからウェブサイトの方針を決めるポジションと、設計図面を考える設計者としてのポジションがあること。
- 画面仕様としての「ワイヤーフレーム」やサイトのフローチャートもしくは俯瞰図にあたる「サイトストラクチャ」といった設計図面を作成することは、Information Architectureとしての1つのタスクであり、構築するモノづくりには必要なプロセスであること。
- そのタスク自体は、ディレクターやPMにそういう素養があればできてしまえること。
- 認知心理学や学問的分野の専門知識を活かした専門家がいわゆるInformation Architectと呼べること。
ただし、その専門知識を身につけるためにはウェブサイト構築の経験値しかなくて、それを学ぶにはディレクターという立場やプロジェクト・マネージャといったポジションで数多くの (設計図面を作成することや実際の制作・開発) 経験を積むことが必要になってくる。
その経験を経て、プロデューサー的ポジションに立ち、より戦略的・よりコンサル的 (?) に専門知識を活かしていくのが、キャリアパスなのかなあとも思いました。
またIAの発展についてもいくつか議論があったのですが、その中で自分が考えたこととして、企業のウェブ構築の1つとして「IAソリューション」ってのがあってもいいかと思いました。
つまり「アクセシビリティ」や「SEO」で効果検証ができるように、「IAタスクを入れた場合」「IAタスクを入れない場合」などで結果が違うことを (雑誌や自社ウェブサイト) 公表し、IAの必要性や価値を謳えてソリューションとしてサービスパッケージにしてしまえばいいかなあと (少し飛躍しすぎかも知れませんが)。
ともっといろいろ考えていることもあるんですが、とりあえず。