ウェブサイトを評価する・レビューする方法にはさまざまな視点が必要になると思いますが、市場の流れから考えて「UX」視点が必要だとする見方があります。以前から、利用者視点というものを評価方法として加えている調査会社であれば、当然の流れといえますが、そうした場合のUXの評価とはユーザーテストを実施して実際に被験者に利用してもらうことが多いと思います。
ユーザテストのシナリオ作成においては、もっぱらそうした検討がされていると思いますが、評価方法としてUXを考える場合、「UXハニカム構造」がベースになるように思いました。
この記事に「The User Experience Honeycomb」というものがあり、これを「UXハニカム構造」と呼んでいるわけですが、UXを構成する要素には、Useful (役に立つ)・Usable (使いやすい)・Desirable (望ましい)・Findable (探しやすい)・Accessible (アクセスしやすい)・Credible (信頼できる)・Valuable (価値がある) という7つの要素で考えられるとしています。
というのも現在、日本ウェブ協会のアワードのリブートに参加・協力しており、評価方法について関係者と議論した中で、この「UXハニカム構造」を評価軸に考えてみるアイデアが出てきましたので、忘れないうちに図に起こしておきます。
このダイヤグラムは、書籍「スキル向上のための HTML5 テクニカルレビュー」の勉強会で @noriyo さんが示したダイヤグラムがベースになっているのですが、評価軸として考えた場合に「Accessible (アクセスしやすい)」を最下層に構成したピラミッドが適当ではないかという方向になりました。
こうした評価方法や評価軸はなかなか難しいのですが、これからの評価の糸口として参考になる部分だと思うので、さらに議論を続けてみたいと思います。
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