来年も「誰にもできないこと」「自分にしかできないこと」をしていきたいと思います――これが2011年の年末に書いたエントリー「Playback 2011」の一文です。
2012年の前半は、想定どおりの活動ができ、中盤では想定以外の取り組みやお声がけをいただき、後半はどちらかというと、目の前の仕事に集中していた一年でした。そのため、ブログも前半で止まってしまっています。
2012年は一言でいうと、IAからUXに向けたベクトル だったと言えます。
ということで、簡単ですが振り返ってみたいと思います。
Private
3月に入籍したことが一番大きい出来事だと思います。前職や現職、旧友などさまざまな方にお祝いをいただきました。ありがとうござました。その付近ではダイエットを実行しジム通いをしていました。また一方で、6月に祖母が他界。仕事の合間に私事が多かった一年だったと思います。
スターバックス渋谷セルリアンタワー店の閉店という悲しいニュースもありました。 あと、人間ドックや選挙にも人生ではじめて行きました。
Presentations
講演は、10回程度しました。2011年が20回以上だったことを考えると、平均的な回数に落ち着いた気がします。内容については、企業向けなどを中心にIA系のワークショップを軸にしつつ、一般向けにUXに関しての取り組みを増やすことができました。
とくに、OpenCUの取り組みでドキュメンテーションに視点を置いた取り組みができたのは自分にとってもひとつのチャレンジでした。
- 世界同日開催の「World IA Day 2012 Tokyo」で基調講演
- NTTコミュニケーション主催「ICTビジネスセミナー」で基調講演
- イマデジのGDO向け「情報アーキテクチャ研修」を実施 (2日間)
- TCシンポジウム2012東京で「TC×IA」で講演 & パネラー参加
- ロフトワーク「UXで企業Webサイトにイノベーションを起こす方法」で講演
- OpenCUでUXドキュメンテーションの有料メルマガ・ワークショップを開始
- 福井県 WCAF Vol.9 「Think of UX」で講演
Books
2011年に発売した「IAシンキング」の電子書籍版 (EPUB/MOBI/PDF) を発売することができ、増刷記念にアマゾン向けPR動画を自分で作ることができました。
また、翔泳社さんの「Web制作標準講座 (総合コース)」で「情報アーキテクチャ」の章を担当し、UXについても執筆することができました。
- 「IA シンキング」の電子書籍版 (EPUB/MOBI/PDF) を発売 (追加原稿 + PR動画作成)
- 北海道の自治体向け冊子「プラクティス」に「出向く自治体のWeb戦略」を寄稿
- OpenCU「UXドキュメンテーション」の有料メルマガ執筆
- 翔泳社「Web制作標準講座 (総合コース)」で「情報アーキテクチャ」章を執筆・寄稿
Activities
専修大学の上平先生と「IA Basic Learning Kit」を開発 (監修) し、一般公開することができました。実際に学びの場でIAの知識が活用される機会をつくることができました。
自治体向け支援「OpenUMプロジェクト」では、設計に参加したXMLスキーマを震災復興データベースの基礎として、政府にCCライセンスで提供することができました。わたしの力は小さくてもこれは大きな成果でした。
Own Services
7月の創立記念に合わせて、自分で企画した自社サービス「UXデザインパッケージ」を開始し、業務用アプリの開発を受注することができました。
また、後半にはグローバルの案件でUCDプロジェクトに参加。カードソーティングからUXジャーニーマップまで、テストから実践経験を積むことができました。
Gadgets
Kindle Touch を購入しました。「IAシンキング」やプラクティスに寄稿した「出向く自治体のWeb戦略」のレビューに役立ちました。iPhone 5 はもう手放すことは考えられないくらいのモノになりましたね。
また、TOKYO STYLE のチャリを購入。寒くなってからだんだん乗らなくなってしまっています。Wii 版「ドラクエX」も購入してたのですが途中で挫折しています…。
Other News
ニュースは原発に関することが多く、維新の会やら第三極やら政権交代がありました。
エンターテイメントでは、PSY の社会現象もそうですが、やはり少女時代の勢いが止まらなかったと思います。スポーツでは、ロンドンオリンピックが盛り上がりましたが、イチローのヤンキース電撃移籍の傍ら、中山ゴンや松井秀喜の引退が記憶に新しいですね。
Apps
「LINE」一色だった気がします。ソーシャル系では、Facebook に追いつけ追い越せと Google+ が浸透してきました。Path や Instagram などの勢いは衰えることはなく、MySpace や Flickr が一新しました。「漫画カメラ」アプリも一瞬だけ盛り上がりましたね。
iPhone アプリでは「Clear」、iPad アプリでは「Paper」に代表されるような触感表現 (タッチジェスチャー) などが流行りました。技術的な話題では、レスポンシブウェブデザインやパララックスでしょうか。
Microsoft Surface や Windows 8 向けの UI デザインが潮流として話題にのぼる一方で、UX についてさまざまな記事で目にすることが多くなったと思います。
2013年に向けて
今年は、UXドキュメンテーションの研究を続けることが考えられます。
また、実践で経験しているグローバル案件でのUCDプロセスを自分のものにする理解と、実践で使っているツール (Axure や Balsamiq、UXPin など) についての研究も進めていく考えがあります。
ただそうした取り組みと並行して、自分の求めるカタチがなんなのか、具現化し実行していく力が必要になります。