前回「WFH live stream setup 👨🏻💻」という記事を書きましたが、その後アップデートがありますので追加しておきます。
追加で購入したものは、以下2つ―
前提としては、前回の記事にあるとおり一眼カメラをウェブカムにしたうえでウェブ会議システム(Zoomなど)での配信を想定しています。なお、音についてはまだ理解が追いついていないので、今回の構成検討には影響しないようにしています。
今回、「ATEM Mini」を使ってみたかったことが主目的なので、HDMI 接続を改めてしたわけですが、結果としてはやはり USB-C 接続のほうが自分としてはやりやすいかなと思っています。まぁ一長一短があるので、そのあたりは個人の判断によるところが大きいですが (為念)。
わかりやすいように、ハードの構成とソフトの構成とを対比できるように並べてみます。
HDMI 接続とハード構成
まず、「ATEM Mini」を構成に入れた HDMI 接続のほうから説明してみます。
- 音声の入出力機器は、Yeti USBコンデンサーマイク で、ヘッドフォンでモニタリングできるようにしています。
- 配信用マシンの Mac mini に USB-C で ATEM Mini をつないでいます。
- ATEM Mini を介して3つの HDMI 接続をスイッチできるようにしています。
- iPad Pro と Macbook Air は USB-C / HDMI 変換ケーブルで接続(HDMI / HDMI ケーブルと特に変わらない)。
HDMI 接続時における問題
- iPad Pro を HDMI スイッチで呼び出すため、画面全体ごと共有されてしまうこと
- プレゼンスライドを写すためには、別途ハードが必要なこと
iPad Pro はカメラで映したいだけなのでカメラアプリ単位で呼び出せればいいのですが、それができません。さらに、カメラアプリ「EpocCam HD」が HDMI 接続に対応していない。仕方なく標準のカメラアプリを使うも画面表示(メニュー等)がそのまま共有されるという問題にぶち当たりました。
簡単に説明すると、スイッチする対象がハードになる関係で、切り替える数分ハードが必要になることです。これは、配信マシン上で画面を切り取りしていたソフトに比べると明らかにデメリットです。また、ATEM Mini は再起動しないと認識しなおしてくれない点もありました。
HDMI 接続とソフト構成
さて、ソフトも見ていきます。
- 音声の入出力には、「Krisp」ノイズキャンセラー(ソフト)を挟んでいます。
- ソースの切り替えにはソフトは不要です。「ATEM Software Control」でも対応は可能です。
この場合、「ATEM Mini」の物理的なスイッチで切り替えができるため、ソフトはとくに必要ありません。一応「ATEM Software Control」というソフトで操作は可能ですが、配信ソフト上でなにかを操作する必要はありません。ソフト上で画面共有する場合は必要です。
また、今回から「Krisp」ノイズキャンセラーを挟んでいるので、音声の入力(マイク)も出力(スピーカー)もノイズキャンセルが効く状態にしています。なお、当然ですが配信時のソフト側から呼び出す際には「Krisp microphone」を選択しないといけません(実はこの名前が途中から変わることが混乱の元のようです…)。
USB-C 接続とハード構成
結果、個人的にはこの USB-C 接続タイプのほうがシックリきています。ハードの方から見てみましょう。「ATEM Mini」に該当するハード機器がないため、比較的スッキリして見えます。
- 音声の入出力機器は HDMI 接続と同じです。
- 配信用 Mac mini に一眼カメラおよび iPad Pro を USB-C で直挿ししています。
さきほどの HDMI 接続と比較するとわかるのですが、HDMI スイッチ切り替え部分をソフト側ですべて対応している、という具合です。つまり、ハードで絵を切り替える HDMI 接続、ソフトで絵を切り替える USB-C 接続というふうに考えることもできます。
USB-C 接続とソフト構成
- 音声の入出力には、「Krisp」ノイズキャンセラー(ソフト)を挟んでいます。
- ソースの切り替えは、「OBS Studio」で対応します。
- OBS Studio から、3つのソースを呼び出します。
- 一眼カメラは、Camera Live と CamTwist でウェブカム化、OBS Studio で「映像キャプチャデバイス」指定します。
- iPad Pro のカメラアプリ「EpocCam HD」を配信用マシンから「EpocCam Webcam Viewer」アプリで見れるようにし、OBS Studio で「ウィンドウキャプチャ」指定します。
- 配信用マシンで Keynote を開き、「スライドショーをウィンドウで再生」、OBS Studio で「ウィンドウキャプチャ」指定します。
一画面上にそれらのソースをレイアウトする必要なければ、OBS Studio がなくても Zoom の画面共有で事足ります。
USB-C 接続時における問題
- OBS Studio で Virtual Camera を使うと配信時に遅延が発生する
ということだけでしょうか。体感で 1 秒未満はズレる感じです。
ただやはり個人的には、配信マシン上のウィンドウを切り貼りしてソースの入れ替えが手元でできるほうが圧倒的に楽なので、ソフト制御のほうをオススメします。
最近このあたりについて、いろいろ調べ物したり勉強したり人のブログを読んだりしているのですが、やはり自分の環境との違いが少しでもあるとすぐに行き詰まってしまいますね… (汗)。
とくに、音声系であったり配線に関してはぜんぜん理解も追いついていないので、ぜひ知見のある方にきちんとご教示いただきたいなと思っております |д゚)チラッ
いずれにしても、こうした個人によるライブ配信やオンライン会議の需要が高まっているときに、こうした経験が自分自身でも持てていることに感謝です。
このエントリーに登場する機器についてのリンク集です。
3 Comments
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[…] ストリーミングにおけるセットアップについて、前回・前々回の記事で取り上げましたが、先日 Peatix のライブ配信「Peapod」を見たときに、何使っているんだろうと思って調べてわかったソフト「StreamYard」がだいぶよかったので、ブログでも書いておきます。 […]
[…] NDI を使用し接続し Ecamm Live 側から操作します。機材等は以前書いた記事「HDMI or USB-C Connected TYPE」にもありますが、一眼カメラ「SONY α7 III」を「ATEM […]