組織においての強み・弱みを考えるときに、必ず個人のスキルを考えます。もちろん特技や趣味などもスキルのうちの1つと言えるかも知れませんが、もう少し大きくとらえた場合に個人のスキルをどう見るか。昔から人の評判をする際に「あの人はバランスがいい」「バランスのとれた」「バランスが悪い」など「バランス」という言葉をよく使います。
そこで、そのバランスというものを図解してみようと思います。たぶんどこかの図版にもっともそれらしいものがあるかも知れませんが、スケッチ程度で考えてみました。
左から「Standard Type」「Wide and Shallow Type」「Narrow and Deep Type」と3つに分類してみました。
考える前提として、そもそも人のスキルとは持てる容積 (体積?) が決まっているという仮説です。図にはできなかったのですが、下向きに重力があると想像するとわかりやすいかと思います。
- Standard Type (バランスのとれている人)
常にバランスのとれた人はいないかも知れませんが、比較的横方向にも縦方向にも能力が発揮できている人を指します。例えば、あの人は優秀だと誰もが認める人はきっとそうでしょう。 - Wide and Shallow Type (幅が広く浅い人)
領域というか幅を広く持っている反面深く追求はしない人を指します。例えば、何でも知っているけど、突っ込みどころ満載な人を想像するとわかりやすいかも知れません。 - Narrow and Deep Type (幅が狭く深い人)
領域は絞られるが、深く追求している人を指します。例えば、何にもできそうにないが、1つのことをさせると能力を発揮するタイプです。
自分がどのタイプかを見極めることは、その後の自分の行動につながるような気がします。
また、組織として考えた場合にはこれらのタイプごとに個人を見極めて、パズルをすることになります。パズルというとゲーム感覚にも聞こえますが、つまり能力の補完をし合うことになります。1人ではできないことを組織によって可能にする。まさにこの図が示すグレーの部分が可能性というピースになるのだと思います。
組織や人を考える上では、大切な話ですな。
5 Comments
Add Yours →「Wide and Deep Type」というのも存在するのではないですかね?
Experience Strategist(何)とか。
そんな人いるんですか…… (汗)。Experience Strategistな人に回答を求めたいですな。
[…] 「3 Patterns Skill Balance」では、自己分析や個人を見極める際の第一歩だと思う点で記したのですが、本来「Wide and Deep Type」といいますか「T字型タイプ」についてはいろいろな書籍などでも […]
「Wide and Deep Type」の話に関係しますが、RazorfishのExperience Network部門(IA, Visual System Design, IxD, IFD, UUA, Writer)やSapientのCreative部門(のちのUser Experience: Graphic Design, IA, Content Strategy, Brand Strategy, Creative Delivery)などは日本で言えばどちらもいわゆるWebデザイン制作部門ですが、Experience LeadやCreative Leadになるには最低限2つ以上のエリアを極めていないと昇進できないという時代がありました。
ゆえに元IAがチームのリードになるケースが多かったようです:)
[…] 3 Patterns Skill Balance at bookslope blog より […]