去る 5/11 (土) に、福岡県の九州産業大学で開催された「Future Sync vol.3」というイベントで登壇してきました。
それぞれの描く異なる未来を同期する!「Future Sync」は、ITに関わる様々な人々が集い、近い未来について語り合うトークイベントです。
とあるとおり、このイベントの趣旨は未来について個々のベクトルを共有するところにあります。そうした中で、ボクのテーマは「Beyond IA Thinking」というタイトルで、「情報アーキテクチャ」と「モバイルフロンティア」について話しました。
プレゼンテーションのスライドはいつものように、SlideShare のほうに公開していますのでご覧いただくとどういう話なのかわかりやすいと思います。
話したポイントは以下のとおりです。
- 情報アーキテクチャを分解(オントロジー・タクソノミー・コレオグラフィ)
- UXデザインにおける、インフォメーションアーキテクトのスキルや範囲
- レスポンシブデザインワークフロー(参照)への適用
- モバイルフロンティアとデジタルエコシステム
- モバイルUXにおけるIAパターン
未来を見据えると、「より複雑になっていく環境に、適用する能力が求められる」と思います。
環境や人々の変化を理解しデザインするアプローチは、少なくてもデザインに関わる人すべてに共通する課題だと思います。ただその取り組み方や視点や用語の違いにより、衝突が起こったりボーダーラインができたりすることも世の中では当然のように起きています。
情報アーキテクチャはデザインにおける1つのディシプリン(学科)だと思いますが、そこで述べられる、オントロジー・タクソノミー・コレオグラフィについて分解してみていくと、すべてのデザインにも共通する部分が大きいように見えます。もちろん他のデザイン分野についての理解は乏しいので一括りには言えないのですが、情報を「わかりやすくして、見つけやすくする技術」は、デザインに関わる方々にとっては、誰もが持つスキルになるでしょう。
また、環境の変化として捉える「モバイルフロンティア」は、デザインに取り組む際に「デジタルエコシステムから考える必要性」を訴えているように思います。それはどういう状況でどう利用されるのか、という問いです。そこにはさまざまな事やモノが関わるわけですので、そうした状況を俯瞰できる大きな視点が大切になってきます。
モバイルにおけるIA(情報アーキテクチャ)パターンは、書籍からだけではなく、他の記事も参考にして構成してみました。もちろん捉え方が違うものも含まれるので、これだけが正解ではないと思いますが、PCサイトにおけるIAパターンと比較したり、モバイル対応する際の課題として見直すと、いろいろな気づきが得られます。
- タブビュー
- マトリョーシカ(入れ子構造)パターン
- ハブ&スポークパターン
- 弁当箱(ダッシュボード)パターン
- フィルタビュー
- 階層型パターン
デジタルエコシステムにしてもモバイルにしても、今後さらに進化をし続けるでしょう。ただし、それらを背景にしたデザインへの取り組みは今後も変わらず「あくなき探究心」で突き進んでいくことになると思います。
そうした探究心をいくつかのカタチでアウトプットすることは、この時代のスピードについて行っている証明のようなものだと思います。イベントでの講演も然り本の執筆も然りです(個人的には、仕事は仕事だと考えているので、少し違うのですが)。
今後はそうしたアウトプットをきちんと整理していくフレームワークを自分の中につくりたいと思います。
今回のイベントにお声がけしていただいた、金内さんと稲本さん、そして直前まで対応していただいた小柳さん、またその他の運営スタッフの皆さんや懇親会でお話できた大勢の方々、本当にありがとうございました。
実はこのイベントの合間に、登壇者の 横浜デジタルアーツの浅野先生 にもいろいろと相談して、今後の取り組みのヒントがもらえたので、また近いうちにご報告できたらと思います。
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