先日 7/24 (水) WeWork 乃木坂 で『テスラ x モビリティを考える』イベントを開催しました。先月、京都で開催したイベントは「京都観光」がテーマでしたが、今回は「テスラ」をテーマにしてディスカッションしました。
主催は、オンライングループ「カロッツェリア」です。なお、準備やその他もろもろラナデザインアソシエイツさんに全面的にご協力いただきました。代表の木下謙一さんには登壇もしていただきカジュアルなトークをすることができました。
WeWork 乃木坂で行うことになったため、WeWork 他店の方も参加いただき、たいへん活気のあるイベントにすることができました。
参加者は、新規事業の方や自動車メーカーの方、自動車のシミュレーションアプリを設計されている方などが参加。なかでも、通算56車種に乗ったことのある20代もいて驚きました。
経緯
キッカケは、TopSpeed が掲載したスケッチ「2022 TESLA MODEL S」です。「そんなわけないだろう」と誰しもが思うくらいの出来で、時系列で考えても実におかしい。全く腑に落ちないものだったため、それだったら自分たちで理想の絵を書いてみるのはどうだろうと思い立ったのがキッカケです。
また、これまでに木下さんの「Tesla Model S」にも乗せてもらったり、テスラのハッカーさんと「Tesla Model X」に乗ったまま Youtube 配信するなどしていた背景があります。
テスラのデザイン変遷
テスラは、初代「Model S」のセダンからSUVの「Model X」、コンパクトセダンの「Model 3」、そしてコンパクトSUVの「Model Y」まである(4つ並べて「SEXY」)。最近では、クーペの「Roadstar」と配送用トラック「Semi」を発表し、近いうちにピックアップトラック「Cyberpunk Truck」を発表予定です(関連記事)。
Model S と Model X で搭載したメーターディスプレイと縦型センターディスプレイから、 Model 3 と Model Y で搭載した横型センターディスプレイのみに変更した変遷があります。また、Semi では、一人乗りで左右に2枚の横型ディスプレイを搭載しています。
自動運転「Autopilot」はもちろん、充電ステーション「Supercharger」で急速充電も可能です。遠方で故障してもレスキュー(Rangers)を呼ぶことができます。また、モバイルアプリで車両状況を見ることができ、車両の操作をリモートで可能。隠し機能(Easter Egg)からゲームも楽しむことができ、ハイパーループ構想なども計画されています。
ディスカッション
ディスカッションは二部構成で、はじめにインテリア(主に運転席まわり)を取り上げ、次にそれ以外のサービスやサポートまでを取り上げてディスカッションをしました。
ベンチマークとしては、前回の「CES Asia 2019 Exhibition Report」でも取り上げたディスプレイのサイズが最大と言われる「BYTON」などを取り上げました。インテリア以外では「NIO」の充電トラックや「Holoride」などさまざまなサービス・サポート関連を取り上げました。
なかでも興味深かった観点としては、次のようなものがありました。
- 球体のような外観に。円形座席で全方位スクリーンにした映画館のような空間。
- 個人の所有車両ではなく、メディア化した車両に(e-pallet のようなもの)
- フロントガラスをディスプレイに。ARでワーニングや周辺情報を表示することやミラーも物理的なものは排除する。
- コンソールを操作ディスプレイに。
- ステアリング(ハンドル)は、ゲームコントローラーやラジコンのプロポのようなものに。
- 車の操作は、自分視点だけでなくバードビューなど切替可能に。
自動運転レベル4以上で考えた場合「ステアリングがないのが標準となり、必要なときだけ(緊急対応時のみ)すぐに取り出せて操作ができるもの」という意見がまっとうすぎて納得してしまいました。
これらを再整理することで、次のテスラまたは未来のクルマが描ける材料となるため、スケッチを起こして実現できるようにしたいと思います。
充電問題
会場には20名以下で3名の方がテスラオーナーだったわけですが、彼らの一番の悩みは充電に関することでした。
- テスラのナビに、テスラ専用以外の充電ステーションが出ない(別アプリを併用するしかない)
- 3階の自宅から充電コネクタまでケーブルをおろしてつなげて充電している
木下さんからはご自身で経験から、「充電速度がもっとも重要」と話されており、「EV の普及には充電方法の進化がキーで、固形電池の登場と充電時間の短縮があるとすべては変わる」とおっしゃっていました。
たしかに、スライドでも紹介した中国の「NIO Power」の例だと、充電してくれるトラック「Mobile Charging Service」が家まで来てくれたりしますし、バッテリー交換する「Battery Swap Station」まであります。中国はそもそも充電ステーションの数が圧倒的に日本より多いため、日本の充電需要の問題とは違うステージにあることがわかります。
まとめ
今回のディスカッションでは、テスラはもとより未来のクルマについてがテーマでしたので、さまざまな意見を聞くことができました。
こうしたディスカッションを自動車メーカー以外の一般の人ができること、そうして実現できる環境ができてきたこと、ボク自身はまだまだ非力ではありますが、一般の人が自分の好きなモビリティを実現できる世の中がすぐそこまで来ています。
引き続き、こうしたディスカッションの場を企画していきますので、興味関心有る方はぜひフィードバックください。
今回の主催であるオンライングループ「カロッツェリア」は、現在100名の方にご登録いただいています。日々の情報発信から、オフ会まで幅広い分野の方々に参加いただいていますので、もし興味ある方はわたしまでご連絡ください。
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Image by Tesla Roadster set to launch into space