この本とは、先日刊行したばかりの『Era Web Architects: An Archive Project of Takashi Sakamoto』のことです。30名の Web Architect(ウェブの建築家)のポートレート写真とインタビューとが合わさったこの本は、さまざまな角度や視点で楽しむことができる本です。
お手元に届いた方への追伸として一枚添えていますので、その全文を公開します。
この本は、あなたの物語でもあります。
はじめに、1990年から2010年の間に起きたインターネットに関わるニュースを取り上げています。あなたの記憶に紐づくキーワードは見つかりましたでしょうか?
30名の物語を読み進めることで、あなたがそのときどこで何をしていたかをきっと思い出すはずです。そのときあなたは何をしていましたか?
きっと読んでいる内容そこそこに、頭の中は当時にタイムリープしているはずです。
読んでいる内容と当時の記憶とが相互にリンクし、デュアルで進行することで、あなたの物語を読んでいることに気づきます。
読み終えると、きっとあなたはこう思うはずです。
“本当にやりたかったことが、今できているのだろうか”
本文のインタビューでは「もし今20歳だったら何をしているか?」という問いをしています。
あなたならどう答えるでしょうか?
そしてそれは、本当に今からでは実現できないことなのでしょうか?
10年後に、もう一度この本を開いてみてください。
そして、そのときのあなたの物語をぜひわたしたちに聞かせてほしいです。
きっとその頃には、この白いハードカバーは汚れているとおもいます。すでに売られて手元にはないかも知れませんし、部屋の隅っこに積まれたまま放置されているかも知れません。ただ、その汚れが時間の積み重ねであり、あなたの人生に一瞬でも関わった証拠になると信じています。
手にとっていただき、本当にありがとうございました。
最後に、2019年から2021年、このコロナ禍において、この取り組みができたことに感謝しています。この本に携わった方々、応援していただいた方々に深く御礼を申し上げます。
感想はハッシュタグ #eraweb をつけてSNSなど(Twitterなど)に投稿してみてください。きっと見つけてすぐに返信いたします。
2021年8月
坂本貴史
引き続き Era Web Architects プロジェクトをよろしくお願いします。
本件に関するほかの記事も合わせてご覧ください。