2019年のテーマを「開」としていましたが、今年はいろいろな意味で自らを開墾(かいこん)するような意思で動いた印象です。
いろいろな視点で2019年を振り返ってみたいと思います。
- Mobility
- Digital
- Art
- Journey
- Presenration
- Entertainment
- 2020
Mobility
自動車メーカーを退職し、鉄道事業におけるMaaS事業を支援、スマートモビリティ事業推進室を開設。それと並行してモビリティを軸とした活動を展開し、イベント登壇や執筆などこれまでの活動を昇華させ社会課題に向き合うことができました。
自動車メーカーを退職
受託サイドから事業サイドへ、ITから製造業へのシフトチェンジを以前書きましたが、7月末に製造業である自動車メーカーを退職しました。2年間在籍したのですが、成果としては10月にあった「東京モーターショー2019」に出展された自動車に関われたという点がもっともわかりやすいかと思います。
スマートモビリティ事業推進室を設立
自動車メーカー在籍時に、乗車体験やサービスを考えるうえで重要なキーワードに「CASE」がありましたが、しばらくして「MaaS」が注目されるようになります。前職の先輩に誘われ、鉄道事業におけるMaaSを支援するプロジェクトをご紹介いただき、これに就くことにしました。
挨拶と紹介を兼ねてウェブサイトも公開中です。2020年は全国のMaaSプロジェクトを取材しに行きたいと思います。
モビリティを軸とした活動開始
そうした動きとオーバーラップするように、2018年12月にプライベートグループ「カロッツェリア(招待制)」を設立しました。これまでにない自分の関わりを強制的に作ることで新たな自分の足がかりを作っていきました。
今では、モビリティ関連だけで6つの地域コミュニティも開設しています(京都・名古屋・福岡・長野・静岡・群馬)
コミュニティとクラファン
自動車メーカーで感じた共通言語の大切さを「MaaS x Card」としてクラファンをしたのが11月。1日で目標金額を達成し2019年12月末まで募集中で現在開発中です。
これもユーザー体験(UX)をふまえたデザインを(MaaSなど新しい分野において)考案するうえでとても大切なステップだと考えています。来年お披露目するパーティーなども企画しますのでぜひご参加ください。
Digital
デジタルソリューションとしてITやテクノロジーに向き合った20年間を還元していく意味でも、これからのデジタル業界(うまく表現できませんが)と呼べる関わりを持てた方々にも貢献していく取り組みを開始しています。
「Smallx Camp」ライブ配信開始
「Small IA さみっちょ」と題したイベントを開催し、継続的に活動できるグループ「Smallx Camp(承認制)」を有志で新設しました。
主に情報設計を中心とした分野の情報交換やネットワーキング、勉強会を運営するものですが、隔月でFacebookライブ配信をしゲストを呼ぶことで、機会としての気づきを提供するものです。
今後もライブ配信ならびに合宿のようなリアルイベントを企画しますので、ぜひご参加ください。
「Era Web Architects」プロジェクト開始
これまで関わりの深かった方々をリスペクトすべく、主にWeb黎明期から活動された方々を対象にした写真展を企画しています。ボクのポートレートを撮影していただいたNYでも活躍中の写真家坂本貴光さんとのプロジェクトです。
これはボクの年齢にも関係してくるわけですが、今年亡くなった方も少なくなく、やがては自分自身にも関係してくることとして重く受け止めています。デジタルに向き合う一方、そうした形跡は残っていないことも多く、情報設計などの価値追求に時間を要してきた方々の活躍は目に見えるものではない性質もあります。
こちらも別途ご案内いたしますが、貢献した人々のポスター展を企画しますのでぜひご協力ください。
フットウェア「barefoot」プロジェクト開始
モビリティとして各社の製品を中心にした取り組みが目につきますが、根底にあるのは人間です。その人間に寄り添うようなプロダクトとしてウエアラブルデバイス(IoTプロダクト)を企画中です。
未来の車を想像するとき、その足元にあるものは―移動の根源は「足」です。そして足の裏は第二の心臓とも呼ばれています。こちらも改めて発表しますが、足裏のIoTデバイスを企画中ですので、興味ある方は教えて下さい。
Art
Midnight Drawing
眠れない日々が続いた深夜にイラストを描き始めたのが10月。「Midnight Drawing」では、iPad Pro x Apple Pencil で「Procreate」でイラストを描き始めました。
主に、猫や犬を描いていたことが功を奏して猫カフェで猫を描くというイベントを企画。猫好き、絵を描くのが好きな方をこちらもグループ「猫描」を開設しました。来年は、iPadでイラストを描く教室のようなものも企画中です。
Journey
「ブラタモリ」ならぬ「ブラタカシ」。その土地や建物のストーリー(歴史)を読み取りながらブラブラとするのが特に好きなようです。2019年もいろいろな方にお世話になりつつ、各地をブラブラすることができました。
プライベートで訪れたハワイもそうですが、会社の出張で行けた上海の西塘(シータン)は思い出のひとつです。MI-3でトム・クルーズが走った場所で有名です。
個人的には、戦国時代と幕末に関する場所を訪れるのが好きなので、漫画「センゴク権兵衛」でもおなじみ小田原攻めに出てくる「山中城」や徳川家康の「三方原」はいずれも勅使さんと行くことができとても印象に残っています。幕末関連でいえば、新選組土方歳三(鳥羽伏見や日野)や橋本左内や由利公正(福井)などにも行けたことも記憶に新しいです。
- 5月 土方歳三資料館(日野)
- 6月 鳥羽伏見(京都)・西塘(上海)
- 7月 山中城の畝堀・障子堀(伊豆)・高城(宮崎)
- 10月 橋本左内墓所・由利公正邸宅跡(福井)
- 11月 三方原古戦場跡(静岡・浜松)
Presentation
仕事環境の変化にともない、6月以前はデジタル系での登壇、7月以降はモビリティ系での登壇をさせていただくことができました。なかでも、10月の「東京モーターショー2019シンポジウム」での登壇や「Mobility Transformation 2019」でのモデレーターの経験は大きかったです。また、情報設計の現場としてのオンライン配信やキャリアとしてのイベント登壇もさせていただきました。
- 2月 現場学校(オンラインセミナー)
- 4月 ルートシーUXワークショップ(4・5・6月)
- 6月 京都 x モビリティを考えるイベント
- 7月 宮崎県工業技術センターでUXワークショップセミナー
- 7月 テスラ x モビリティを考えるイベント
- 9月 UX MILK Fest 2019
- 10月 C&R キャリアのレシピ
- 10月 アップグレード福井
- 10月 東京モーターショー2019 シンポジウム
- 10月 ロフトワークxJRE Mobility Meetup
- 11月 MT2019 モデレーター
- 11月 高蔵寺合宿/名古屋 x モビリティを考えるイベント
- 11月 UX Jam Online ライブ配信
Entertainment
今年はフジロックに行けたことも思い出のひとつです。「竹原ピストル」はもちろんですが、お目当てだった「toe」は小雨の中でも大いに盛り上がりることができました。
映画
一番記憶にあるのは前半は「キングダム」で後半は「全裸監督」ですかね。もちろん12月の「スターウォーズ」が完結したことも記憶には新しいです。CGでいえば「トイ・ストーリー4」がありましたし「ドラゴンクエスト」もよかった。「アリータ」「ライオンキング」はもうCGとは思えないクオリティに驚愕したのを覚えています。バッドマンの「ジョーカー」も映画としてのクオリティが高かった印象です。
今年はボクが好きな時代劇のようなものでヒットは少なかったと思います。それだけに来年の「燃えよ剣」「峠」、そして「るろうに剣心」が楽しみです。小説「燃えよ剣」は改めて読了。
NETFLIXを見る機会が増えたのも印象的です。キッカケとしてあったのは、「アート・オブ・デザイン」であり「天才の頭の中: ビル・ゲイツを解読する」も合わせて、仕事にも多大な影響を受けた感じです。
読書
石川俊祐氏の著書「HELLO, DESIGN 日本人とデザイン」と佐宗邦威氏「直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN」を筆頭に、デザイン思考についての考え方についてインスピレーションをもらい、濱口秀司氏「SHIFT: イノベーションの作法」で自分の活動としての総称は「イノベーション」であることに改めて気づかされました。田川欣哉氏「イノベーション・スキルセット~世界が求めるBTC型人材とその手引き」でその活動を構成するスキルセットを再確認できたことで自分自身のスキルを理解し、活動の源には、山口 周氏「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」「ニュータイプの時代」で棚卸しさせられた感じです。
もちろんモビリティ関連でいえば、中国の躍進をつぶさに語ったビービット藤井保文氏「アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る」がフックに、アクセンチュアの方々が書かれた「Mobility 3.0―ディスラプターは誰だ?」で現状を理解することができました。
漫画は、「キングダム」「センゴク権兵衛」「進撃の巨人」などを引き続き読んでいます。
2020
ボクササイズのトレーナーでもある現役ファイター丹羽圭介選手が、独自につくった階級でREBELS(レベルス)の初代チャンピオンになりました。ボクも新たな分野(モビリティ)でチャンピオンになれるよう精進していきたいと思います。
ということで、2020年のテーマは「地」でいこうと思います。
「地」道に行くとは言えませんが、新たな「地」を求めるフロンティアとして、「地」に足をつけて突き進んでいこうという思いを来年体現したいと思います。
最後に、竹原ピストルの歌詞を引用します。
惑わずってよりは惑えず
潰しの効かない不惑の40が
恥ずかしげもなく
今だくっきりと思い描く サクセスストーリー
アンダーグラウンドから狼煙が上がるぞ
アンダーグラウンドから狼煙が上がるぞ
のし上がるぞ
竹原ピストル「狼煙」
来年は、東京オリンピック2020もありますが、自らの狼煙を上げたいと思います。
よろしくお願いします。