これからのスマートフォンサイトを考える #WCCstudy

3月12日、昨年から継続している同業三社(ネットイヤーグループメンバーズIMJ)による合同勉強会「Web Creators Circle」をネットイヤーグループ(東銀座)で開催しました。第五回目のテーマは「これからのスマートフォンサイト」です。今回も各社10名ほどが参加し計30名ほどが参加し、チームに分かれてティスカッションをして発表を行いました。

まずは、課題認識について共有していき理想像を話し合いました。チームごとに参加者のバックグラウンドも異なるためさまざまな意見が出ました。各社の取り組みの違いも垣間見れてととても興味深かったです。

個別には掘り下げられませんが、いくつか気になったポイントをご紹介します。

UXがキーワード

そもそもサイト中心ではなくユーザー中心、そういった考え方「UX」がキーワードとしてあがりました。「サービスデザイン」という言葉も出てきましたが、デジタルだけではなくマーケティング全体を見た場合、ユーザーの状況(場所や時間)をそもそも知る必要がある、ユーザー行動を知る重要性が前提とし話し合われました。

Webとしての役割

Webは(そうしたさまざまなマーケティングで見ると)入り口であること、そのため軽くて速いことが求められることが求められるという意見がありました。こうしたニーズはアプリにおいても同様に持ち上がりましたが、Webを通じて全てのデバイスをつなげる役割を担うこと(ポータル化? ハブ化?)といった意見がありました。デバイスごとの役割を考える場合に、Webの特性とアプリの特性とを考えることは重要です。アプリの場合には、生活の一部となりよりパーソナライズを意識して簡単に使えるものといった理想があげられていました。同じように思えてそれぞれの特性から役割を検討していくことは、これからも必要になってくる工程だと思います。

運用しない世界

また、違うチームでは、「ユーザーが幸せになる = お客さんが幸せになる」という図式を理想として、見た目より中身にこだわるUXファースト(コンテンツファースト)といったキーワードも出てきました。つまり、難しいUIについてのことよりも、中身であるコンテンツの価値を考えることが今後は増えていくという仮説です。とくに面白かったのは、運用視点でとらえたチームでは「運用しやすいこと = 運用をしない」という思想でクラウドサービスを活用したソリューションを検討されていました。そのようなプラットフォームを構築することで、エージェンシーごとの差やムダな調整をしなくて済むようにする考え方です。

言葉の理解

言葉の理解についても話し合われました。そもそもディレクション経験量による違いやバックグラウンドの違いという観点もありますが、バズワードとしての「UX」や「レスポンシブデザイン」などは担当者ごとに捉え方が違うで一人歩きしてしまう課題もあるということがわかりました。適しているか適していないかなどはリテラシーや経験値などによっても変わってきます。

ディスカッション風景
ディスカッション風景

どのチームも、制作視点と機能視点をはじめに議論をしていき、最終的にはコンテンツの重要性、そこから生み出される価値について視点が移っていったと思います。スマートフォンと言ったときの印象も各人により異なり、機能としての理想、メディアとしての理想、人間としての理想などのレイヤーでディスカッションが昇華していった印象です。

発表時には、ピザをケータリングしてカジュアルな感じで行いそのまま懇親会としてざっくばらんな意見交換もすることができました。

次回は、IMJ社で行うことを企画し、他社も含めた特別イベントも企画しようと思います。


過去の合同勉強会 WCC Study

付箋を使ったワーク風景
付箋を使ったワーク風景

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